金田久美子はまだ勝てる! スイング改造が功を奏し11年ぶりツアー2勝目
2011年「フジサンケイレディス」(川奈ホテルGC・静岡)でツアー初優勝を果たした金田久美子のスイングは今でもよく覚えている。ドライバーショットは、左足よりだいぶ中にボールを置いた。そのボールを真上から見て、アイアンとまったく同じようなアドレスだった。
川奈は相模湾に面したコースなので風の影響を考えて、ドライバーで低い球を打つためのアドレスなのかな? と思って見ていた。それでフェースをシャットに閉じて、クラブをかなり高い位置に上げていた。トップでは頭が右ではなく、やや左に傾くようなバックスイングだった。
当時は若さという怖いもの知らずでコースを攻め続けた勢いで勝てたが、スイングを見れば勝ち続けるには未完成だった。
足元の静止したボールを体の回転でクラブを振り抜き、野球でいえば常にセンター方向に飛ばさなければいけないのがゴルフスイングだ。そのショットを試合が終わるまで打ち続けるのだから、物理的に理にかなったスイングを続けなければならないところにゴルフの難しさがある。