日本ハム3位・加藤豪将は「逆輸入の何でも屋」 攻走守すべてで抜群の使い勝手
逆輸入の「何でも屋」は活躍できるか。
4日、ドラフトで日本ハムに3位指名された加藤豪将(28=メッツ傘下3A)が入団会見を行った。
新庄監督に「どこ守りたい?」と聞かれると、「4番キャッチャー」と答えた加藤。これには新庄監督も「こういうボケも言えるから」と、顔をほころばせた。
生まれも育ちも米国。日本には幼少期の2年間しか住んだことはなく、高校卒業後の2013年にヤンキースからドラフト2巡目指名(全体66位)された。主にマイナーでプレーし、今季初めてメジャーに昇格するも、8試合で7打数1安打だった。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「内外野を守れるユーティリティー選手です」と、こう続ける。
「日本ハムでは主に二塁を中心に守ると思いますが、使い勝手が良いので首脳陣に重宝されるタイプ。新庄監督も複数ポジションを守れる選手は大好きですからね。打撃面は選球眼が良く、出塁率が高いのが特徴です。今季は3Aで打率.219ながら、出塁率は.305。昨季も打率.306に対し、同.388とボールを見極めていた。プロ入り当初は非力でしたが、近年パワーをつけ、19年は3Aで11本塁打を打った。足も速く、盗塁も狙える。米国の野球で育ってきたので、日本の投手にアジャストできるかが課題になります」
日本ハムは二塁のレギュラーだったこともある渡辺を今オフ、阪神にトレードで放出したばかり。おあつらえ向きにポジションはあいている。
経歴からして話題性も十分。来年オープンする新球場の顔となれるか。