オリックス・山崎颯一郎 トミー・ジョン手術を受けて増した球速と制球力に期待
山崎颯一郎(オリックス・24歳・6年目)
来春のWBCに向け、5日から行われる侍ジャパンの強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」(5日・日本ハム、6日・巨人、9、10日・豪州)。今回選ばれた28人のメンバーには、村上宗隆(ヤクルト)、佐々木朗希(ロッテ)ら将来のメジャー挑戦を目標に掲げる選手が少なくない。その中から、日刊ゲンダイが独断で「将来のメジャー予備軍」として若手3投手を選出。メジャーの評価や彼らを取り巻く事情は──。
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山崎颯一郎(オリックス・24歳・6年目)は、日本シリーズでは160キロのストレートを武器に4試合に登板、チームの26年ぶりの日本一に貢献した右腕だ。
敦賀気比(福井)から2016年ドラフト6位でオリックスに入団。当時から球速には定評があったものの、山崎が一皮むけたのはプロ3年目の19年8月に右肘靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けてからだという。オリックスOBの話。
「術後1年半後ぐらいの実戦復帰がフツーですけど、山崎は1年2カ月後にウエスタン・リーグで投げています。リハビリ中は室内練習場で一心不乱にシャドーピッチングやネットスローを繰り返してた。復帰が早かっただけでなく、手術前よりも球速がアップ、低めのコントロールが良くなったのはリハビリを熱心にやって周囲の筋肉を鍛えた成果でしょう。リハビリは過酷でつらいはずなのに、とにかく明るくて前向きだった。たまたま球場で会ったときも元気な声で挨拶、笑いながら話をしたんで、本当に手術をしたのかよと言いそうになったくらいです」