巨人ドラ1浅野翔吾を徹底解剖!「小中高通算218本塁打」圧倒的パワーの秘密
浅野翔吾(17歳・外野手・高松商)=巨人1位
「気が優しくて力持ち。(野球漫画の)ドカベンの山田太郎みたい」と高松商・長尾健司監督が評する。高校通算68本塁打、先月のドラフト会議で巨人、阪神の2球団から1位指名を受け、巨人が交渉権を獲得した高松商・浅野翔吾外野手である。
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父の影響を大きく受けた。徳島県出身の父・幹司さん(53)は香川県に本社を置く西野金陵株式会社に勤務している。起源は安永8(1779)年、創業は寛政元(1789)年という、こんぴらさん(金刀比羅宮)のお神酒を造っている歴史ある酒造会社だ。幹司さんがこう言う。
■香川の地酒を売って勤続35年
「高校卒業後に西野金陵に就職して、もう勤続35年になります。徳島から始まって、高松の支店、また徳島に戻って高松に異動と2往復しました。主に営業職でやってきて、地元のホテルやお店に地酒を卸しています。2度目の高松転勤時、翔吾がちょうど小学1年生に上がる時に今の(高松市の)屋島に移り住みました」
母、学生の姉、中学2年生の弟の5人家族で、屋島にある一軒家(会社の持ち家)に暮らす。
名門・徳島商で野球歴のある幹司さんは「サッカーをやるとか言われたら困るので、小さい頃に遊びのバット、ボール、グラブを買い与えました」と週末に公園で仕込んだこともあり、小学3年時に屋島野球スポーツ少年団(後に合併して屋島シーホークス)に入団。同クラブの元監督・森本哲史氏は「体験に参加した日から、打てばバットに当てられるし、フライも問題なく捕れる。能力の高さを感じました。ガッツがあって、初めて出場した試合では、ライトなのにセンターフライを捕っちゃうくらいでした」と振り返る