阪神ドラ1森下翔太が仮契約 1985年岡田・掛布以来の「生え抜き30本塁打」は実現可能か
アマ球界に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「森下は右打者ですが、実は中堅から右方向に打った方が遠くに飛ばせるんです。高校時代はそれが顕著。東海大相模のグラウンドは右翼の奥がバス通り。森下はこの通りを超える特大の打球を何度も放ち、門馬監督(当時)も『右にあそこまで飛ばせるのは森下くらい』と話していました。逆方向に打つ時のスイングは、バットがゴムのごとくしなって、ヘッドが後から出てくる。それなのに引っ張るとドアスイングのようになり、打球にドライブがかかることがあります」
スラッガーとして生きていくなら、浜風との対峙は避けられそうにもないということか。
「それでも30本をクリアできる素質はある。後は阪神の首脳陣が森下をどう育てるかです。鍵を握るのは岡田監督でしょう。現役時代は右打者でも、入団当初は逆方向への本塁打が多かった。比較的、森下に似たタイプだったからこそ、来春キャンプでの指導に期待がかかります」(前出の安倍氏)
岡田監督は森下について、「力があれば当然、最初から使う」と明言。自慢の逆方向への打球を、指揮官に見せつけたい。