イランが「絶対に負けられない戦い」11.30米国戦…選手は国とサポーターから板挟み?
そんな中で開催されているW杯でイラン代表選手はデモに同調するかのように、初戦の試合前には国歌斉唱を拒否。大きな話題を呼んだ。この日の試合では一転、政府の圧力があったのかどうか、しっかり合唱するイレブンの姿があったが、すると今度は、ツイッターで《やっぱり政府の言いなりか!》《国歌を歌ったことで、多くの人に苛立ちを与えている》といったペルシャ語による厳しい声があふれているのだ。
「イングランド戦の大敗によってイラン国民は大きなショックを受けましたが、ウェールズ戦の勝利の直後から若者たちが車やバイクに乗り、クラクションを鳴らしながら市街地に繰り出し、大会初勝利の喜びを分かち合いました。多くの国民が『今日だけは怒りや悲しみを忘れてイラン代表の勝利を素直に喜ぼう』という意識を共有していると思います。
ヒジャブ(スカーフ)の一件で急死した女子大生を悼む気持ちはイラン全土に広がり、今でもデモが多発しています。特に女性による抗議行動が目立ち、テヘラン市内でへジャブを被らないで歩いている女性の姿が増えました。先日、所用で出身大学に行った際にも、ヒジャブを被らないで構内を歩いている女子大生も目に付きました。