日本ハムは自業自得?「年俸2.4億円で公式戦登板ゼロ」助っ人右腕ガントと契約延長の裏事情
ずいぶんと、気前のいい話ではある。日本ハムが今季、公式戦で1球も投げなかった右腕のガント(30)と契約延長したからだ。
ガントはメジャー通算24勝。昨季はカージナルスとツインズで計21試合に先発したバリバリのメジャーリーガーで、年俸は2億4000万円。カネにシビアな球団が大枚はたいて獲得したにもかかわらず、右肘靱帯を痛めて一、二軍ともに登板なし。この秋、宮崎で行われたフェニックスリーグに投げただけだった。
年俸は大幅ダウンとはいえ、それでも5000万円に大型の出来高まで盛り込んだという。
「ガントに関しては、駐米スカウトも『これまで日本ハムが獲得した外国人投手で間違いなくナンバーワン』という触れ込みだった。だからこそ球団も大金をつぎ込んだのだろうが、ここでクビにしたら2億4000万円を丸々ドブに捨てたことになって内部の責任問題に発展しかねない。ましてガントの右肘痛の遠因は球団サイドにもあるらしいですからね。来季は新球場元年という事情もあるし、球団としては契約を延長せざるを得なかったのではないか」とは日本ハムOB。
ガント自身は球団を通じて、「今年とは違った自分をお見せできることを楽しみにしていますし、そのために今はしっかり準備しています」とコメントしたが、「今年と違う自分」を見せるのは当然だろう。