日本ハムは自業自得?「年俸2.4億円で公式戦登板ゼロ」助っ人右腕ガントと契約延長の裏事情

公開日: 更新日:

 ずいぶんと、気前のいい話ではある。日本ハムが今季、公式戦で1球も投げなかった右腕のガント(30)と契約延長したからだ。

 ガントはメジャー通算24勝。昨季はカージナルスとツインズで計21試合に先発したバリバリのメジャーリーガーで、年俸は2億4000万円。カネにシビアな球団が大枚はたいて獲得したにもかかわらず、右肘靱帯を痛めて一、二軍ともに登板なし。この秋、宮崎で行われたフェニックスリーグに投げただけだった。

 年俸は大幅ダウンとはいえ、それでも5000万円に大型の出来高まで盛り込んだという。

「ガントに関しては、駐米スカウトも『これまで日本ハムが獲得した外国人投手で間違いなくナンバーワン』という触れ込みだった。だからこそ球団も大金をつぎ込んだのだろうが、ここでクビにしたら2億4000万円を丸々ドブに捨てたことになって内部の責任問題に発展しかねない。ましてガントの右肘痛の遠因は球団サイドにもあるらしいですからね。来季は新球場元年という事情もあるし、球団としては契約を延長せざるを得なかったのではないか」とは日本ハムOB。

 ガント自身は球団を通じて、「今年とは違った自分をお見せできることを楽しみにしていますし、そのために今はしっかり準備しています」とコメントしたが、「今年と違う自分」を見せるのは当然だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 2

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  3. 3

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  4. 4

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  5. 5

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  1. 6

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  2. 7

    僕が東都大学リーグで過ごした4年間の濃ゆい思い出…入れ替え戦史上初の3試合連続本塁打を放った

  3. 8

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    ドジャース大谷「WBC不参加」懸念は消えず…本人は乗り気も「代表サイド」と「カラダ」が抱える大問題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ