Rソックス吉田正尚の「WBC出場」を球団許可 米野球に適応すべき大事な3月にナゼ合流?
まさに驚きである。
5日、レッドソックス入りした吉田正尚(29)が、今年3月に開催されるWBCの代表メンバーに招集されることが確定した。吉田の侍J入りを明かした日本代表の栗山監督は「日の丸への思いを感じた」と決断。遅くとも3月9日から始まる東京での1次ラウンドから合流するという。
メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「普通はありえない」とこう話す。
「吉田はメジャー移籍1年目。米国の野球にアジャストする時間も必要だし、そもそもRソックスでは右翼と左翼、どちらで起用するかも決まっていないはず。オープン戦で見極める必要があるのに、なぜ球団はWBC出場を許可したのか、不思議でなりません」
友成氏はその理由について「あくまで推測ですが」と前置きして、こう続ける。
「MLB、ひいては大会を中継する米放送局のESPNから圧力があったのではないか。過去、米国でのWBCの視聴率は平均1%以下。米国が初優勝した前回2017年の決勝戦も1%台だった。人気低迷の大きな要因はスター選手の不在。シーズン開幕直前の大会とあって、メジャー球団のほとんどは自軍選手の派遣に消極的だった。しかし、中継するESPNとしては納得できない。ESPNが去年中継したサッカーW杯は米国でも盛り上がったばかり。そろそろWBCにもメスを入れるべく、機構サイドを突き上げたのではないか。ESPNは過去にも自分たちの中継に合わせるため、MLBにルール変更を呑ませたこともありますからね」
WBCが盛り上がるに越したことはないが、吉田にとって大会出場が吉と出るか凶と出るか……。