ジャンプ高梨沙羅「スーツ規定違反」失格劇の全舞台裏…国際連盟は日本人選手を狙い撃ち
「測定する人も人数もコロコロ変わる」
高梨の失格劇については、スーツメーカーの責任を問う声もあるようだが、あるジャンプの大会関係者は「それは的外れです」と言って、こんな見方をしている。
「昨年のジャンプ週間とW杯で2度目の総合優勝を果たした小林陵侑(26)は、北京五輪ノーマルヒルで金メダル、ラージヒル銀と圧倒的な強さを見せた。ジャンプが貴重な興行になっている本場の欧州勢にとって小林の強さは脅威。欧州勢が強くなければ、来場者が減って主催のFIS(国際スキー・スノーボード連盟)やスポンサーも困る。日本の強さを支えているのが選手が着用しているスーツです。縫製や細部調整など、製作技術は間違いなく世界一です。FISは日本のスーツをターゲットにしているから、昨年11月の第2戦では小林が、年初の札幌大会では、女子の有望株である一戸くる実(18)と、陵侑の姉、小林諭果(28)もスーツ違反で失格になった、とみています」
今季からスーツのサイズ測定は、立った状態からあおむけになり、股下はレーザー機器を使うなどこれまでより厳格になったという。
「とはいっても、測定する人も人数もコロコロ変わり、規定改正初年度だからか統一感がない。予選でOKだったものが決勝で違反になるケースもあり、メーカーの担当者も困っている」(前出の大会関係者)
日本選手は真っ裸で飛ぶしかないのか。