ゴルファーの夢はマスターズ優勝からLIV参戦へ 今季は試合も賞金も大幅増
ちなみにD・ジョンソンは、LIVとの契約金が1億2500万ドル(約162億円)といわれているから、昨年だけでLIVから得たマネーは200億円超にもなる。契約金は別にしても、たった8試合で50億円に迫る巨額を手にできる「場所」は他にない。
高額収入の日本人アスリートといえば、大リーグの二刀流・大谷翔平(28)だ。昨年10月にエンゼルスと1年、3000万ドル(約39億円)で電撃契約を結んだが、D・ジョンソンの稼ぎには及ばない。
世界のゴルファーが夢みるのがマスターズの優勝だ。それは確かに名誉だが、優勝賞金は約3億5000万円に過ぎない。
21年マスターズ優勝の松山英樹(30)がLIVから誘われたが、21年全米アマ優勝の大学生や世界アマランク2位の選手もLIVに参戦している。同ランク1位から昨秋プロ転向した蝉川泰果もオファーがあったともっぱらだ。
今年の国内男子ツアーは26試合が予定されているが、人気回復の起爆剤はなく、お先真っ暗。プロは「稼いでナンボ」の商売。マスターズ優勝より、桁違いに稼げるLIV参戦を目標にするジュニアが増えるのは自明の理ではないか。