畑岡奈紗は米7年目の今季こそメジャーVへ本気 意欲満々の裏に“公約”守れぬ焦り
【ヒルトン・グランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ】第1日
このままでは格好がつかない。
今季の米国女子ツアーが開幕した。過去2年間の優勝者しか出場できない大会で今年は29人が参戦。試合は各界のセレブと回るプロアマ形式で行われ、4日間72ホールで競われる。日本選手は畑岡奈紗(24)、古江彩佳(22)、笹生優花(21)の3人が出場する。今年の米ツアーには、勝みなみ(24)と西村優菜(22)が新たに参戦。今年が7年目の畑岡はリーダー格だ。
その畑岡はプロ転向時の2016年10月、3つの目標を掲げた。4年後の東京五輪金メダル、2年以内の米女子ツアー優勝、5年以内のメジャー優勝だった。“公約”を守れたのは「2年以内の優勝」だけ。メジャーは18年全米女子プロ、21年全米女子オープン2位がベスト。東京五輪は9位に終わった。
あるツアー関係者は「焦りがあると思う」とこう語る。
「メジャーの2位はいずれもプレーオフ。女子オープンで負けた相手は、当時19歳の笹生です。五輪も1歳下の稲見萌寧(23)が金に1打差の銀。昨年は古江がルーキーイヤーにいきなり勝つなど、日本の若手はどんどん力をつけている。すでにメジャーの全英女子に勝っている渋野日向子(24)には人気でも勝てない」