(6)指導者ライセンスは(本田圭佑が「不要では」といったように)いろんな意見があっていい」
──指導者ライセンス制度の見直しも進め、23年度は引退した元代表の中村憲剛、内田篤人のロールモデルコーチがS級を受講します。元トップ選手の資格取得の迅速化が図られている印象です。
「指導者ライセンスについてはいろんな意見があるし、(本田)圭佑のような(ライセンスは不要ではないか、といった)考え方もあっていい。ただ、今の日本サッカーがあるのは、指導者養成体制やユースレベルの環境改善が実を結んだ結果です。カタールW杯で、新しい景色を見るという目標を達成できず、胸を張って言えませんが、これまで継続してきたこと自体は、間違っていないと思います。ただ、他にも道筋があるかもしれませんし、海外に参考にすべき点があれば、採用することも重要だと思います」
──カタールで歓喜の瞬間に立ち会い、現場に戻りたいという気持ちは起きませんでしたか?
「今は技術委員長として職務を全うすることが第一と心得ています。これからも粉骨砕身、日本サッカーの未来のために頑張っていきます」(おわり)