蝉川泰果も不発…日本選手が海外で面食らい、スコアメークに苦心する決定的な理由
米国のコースの多くは日本と違い、グリーンとその周辺には複雑なマウンドやうねりがあってプレーヤーは視覚的な錯覚に陥りやすい。そのうえグリーン形状は、たとえて言うなら4~6枚の大きな蓮の葉をつなげたように複雑であり、大会期間中はそれぞれの葉の上にピンが切られるように設計している。
だから日々、さまざまな箇所にピンを切ることで攻略ルートがまったく違い、難易度を上げてプレーヤーにプレッシャーを与えている。
最終日になれば池やバンカー、マウンド越しなどの世界のトッププロでさえピンに寄せることが困難な場所にカップを切ることがある。これは設計者がゴルフ場をレイアウトした時点の意図でもある。よくゴルフは「コースとの闘い」と言うが、実は設計者とプレーヤーとの闘いと言える。
だからPGAツアーのプロは、コース設計者の誘いや、意図を見抜いて、リスクの高いショットに挑んでいる。その結果、さまざまな技術や強い気持ちが生まれ、試合が盛り上がるのだ。
■コース設計者が激怒したのは…