WBC中国戦は“二刀流”大谷の独り舞台!決め球温存で余裕のゼロ封、打でも適時二塁打の貫禄
試合前はコールドゲームも予想された格下の中国戦は、予想外の展開になった。序盤から日本打線が沈黙。初戦の重圧に加え、初回から四球連発という中国投手の荒れ球に的が絞れない。結果、格下相手に三回まで2安打1得点。国際試合特有の重苦しいムードを払拭したのも、大谷だった。
四回1死一、三塁の好機。低めのボールゾーンに沈む136キロのツーシームを軸足の左足を折って拾い上げると、打球は左中間フェンス上部を直撃した。走者2人をホームにかえす、貴重な追加点を叩き出すなど、打っては4打数2安打2打点と貫禄を示した。
■東京ドームには前夜から長蛇の行列
唯一の日系選手として人気沸騰中のヌートバー(25=カージナルス)の好守、牧秀悟(24=DeNA)の日本第1号本塁打も飛び出したものの、結局、試合は投げて打っての大谷の独り舞台。午後7時試合開始の東京ドームには前日夜から侍グッズを求めるファンが列をなし、午前6時には5000枚の整理券が配られる大フィーバーの中、大谷の世界一への挑戦が始まった。