日ハム新庄監督「20連勝宣言」も虚しく黒星発進 新球場の“初モノ”ほぼ楽天に献上の体たらく
メンバーは昨年とほとんど変わらず
この日のスタメンで昨年と変わったのは、腰の手術から復帰したプロ3年目の五十幡(24)と中日から移籍したマルティネス(26)だけ。投手は近藤の人的補償としてソフトバンクから移籍の田中(28)が九回に登板したものの、メンバーは昨年とほとんど変わらなかった。
昨季の総得点463はリーグワースト。新庄監督がキャンプ初日から紅白戦を行うなどムチを入れまくった成果か、オープン戦は12球団中2位。15本塁打が1位なら、チーム打率.245は中日と並んで3位だった。
ところが、この日はわずか3安打1得点。開幕して投手がエンジンを吹かしたとたん、バットは沈黙した。懸案の得点力アップは解消されないままなのだ。
■「あさってが開幕戦のつもりで」
ただ、光明がないわけではない。オープン戦最多の5本塁打を放った清宮(23)が五回に中堅フェンス直撃の二塁打を放てば、六回1死満塁の場面では野村の犠飛で三塁走者が生還したのはもちろん、一、二塁走者もそれぞれ進塁した。オープン戦の29盗塁は12球団でダントツ。打線がひ弱なだけになおさら、ひとつでも先の塁を狙う意識を磨く必要がある。
新庄監督は「負けてしまえば、たかが1試合。あさってが開幕戦のつもりで」と前を向いたが、開幕戦のような体たらくが続けば「変わったのは器だけか」とファンに愛想を尽かされることになりかねない。