恩師が語る西武・隅田知一郎の不屈メンタル 自身12連敗中の2021年ドラ1が1年ぶり白星

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「昨オフに会った時のことです。私は完全にファン目線ですから、援護不足や配球について文句を言ったんです。すると、『自分がいつも先制されて、試合を作れてないのが悪い』『森友哉さん(現オリックス)は前日と翌日の試合まで考えて高い次元で配球を考えている』と言って、一言も愚痴を言いませんでした」

 それでも練習のモチベーションなどには影響するはずだが、得永監督はこれも否定する。

「並みのメンタルじゃありませんから。入学当初は体重40キロ台で、55キロになるまで投げさせないと言ったんです。すると、たったの1カ月ほどで基準をクリアしてきたから驚きました。疲労骨折した2年秋からのリハビリ期間中は、ランニングだけでも毎日20キロくらい走っていて、心配になるほどだった。他にも、仕事の関係で練習に顔を出す頻度が減った投手コーチに指導を仰ぐため、彼が経営する飲食店まで自転車で会いに行っていた。練習は20時頃までなので、それが終わってからです。練習にひたむきなエピソードは尽きません」

 連敗の呪縛が解けた隅田の活躍が楽しみだ。

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