大谷翔平のモチベーションを削ぐエンゼルス主力の“爆弾”…早くも正捕手オホッピーが離脱
守護神として併用されている右腕エステベス、左腕キハーダのリリーフ投手2人も万全とは言い難い。ロッキーズから移籍したエステベスは肘や右手中指を痛めて毎年のように離脱。今春のオープン戦で9試合を投げ、防御率10.57と安定感を欠いたのは、肘の状態が悪く、調整が遅れたからだとみられている。昨年は夏場に原因不明の発熱で戦列を離れており、故障以外に健康面も不安材料だ。
一方、キハーダは21年に左肘痛、昨年は右脇腹を痛めて戦列を離れた。先のWBCでベネズエラ代表に名を連ね、3試合(0勝1敗、防御率11.57)に登板しており、例年よりも急ピッチで調整した反動もささやかれている。
エ軍は昨季、4月を地区首位で終えて開幕ダッシュに成功したが、5月に早々と失速。トラウト、レンドンの故障、リリーフ陣が不調に陥ったこともあり、5月下旬から6月上旬にかけて球団ワースト記録の14連敗を喫した。チーム再建に動き、マドン前監督を解任し、8月上旬のトレード期限までに守護神イグレシアス(現ブレーブス)らを放出した。
主力選手の離脱が続けば、昨季の二の舞いになる可能性もある。ポストシーズン進出争いが熾烈になる「ヒリヒリする9月」を熱望する大谷はモチベーションを保てるか。