大谷翔平に課せられるエ軍「借金生活目前」のモチベーション維持…16日から試練の10連戦
15日(日本時間)現在、エンゼルスは21勝20敗の貯金1。勝ち越してはいるものの、その中身は露骨な“弱いものイジメ”だ。
15日までのガーディアンズ3連戦を除いたここまで12カードのうち、勝ち越した5カードは14日時点でいずれも勝率5割以下のチーム。マリナーズを除いて勝率5割以上のチームには負け越している。地区最下位のアスレチックスに5勝2敗、同じく最下位のカージナルスに3勝0敗と、貯金1は弱いチームから白星を稼いだ産物といえる。
だとすれば、エンゼルスは16日からの10連戦が正念場。オリオールズ(東地区2位)4連戦、ツインズ(中地区首位)3連戦、レッドソックス(東地区最下位も貯金4)3連戦と強豪との対戦が続くからだ。
大谷翔平は過去5年すべてチームが負け越しているだけに、今年こそプレーオフに出たいという気持ちが強い。開幕前のWBCで優勝して勝つ喜びを再認識、「このチームで優勝したい」とシーズンに突入した。ここまで試合に欠場したのは2日だけ、投打の二刀流としてフル回転し続けているのも「ヒリヒリする9月を過ごしたい」からに他ならない。大谷を支えているのは勝ちたい一心だけに、チームがズルズルいくようなら、そのパフォーマンスに影響が出ないとも限らない。
その大谷は15日のガーディアンズ戦で4打数1安打1打点、1盗塁。3点を追う九回無死一、三塁から中前適時打を放ち、2戦連続打点をマークした。チームは3-4で競り負けて2連敗。