エンゼルス捕手離脱相次ぐ悪循環…今季初黒星の投手大谷も急造バッテリーの弊害露呈
捕手に故障者が続出しているエンゼルスが日本時間12日、メイブリス・ビロリア(26=前ガーディアンズ)とマイナー契約した。
今季のエ軍は大谷の女房役が相次いで離脱。開幕から正捕手に抜擢された新人のオホッピー(23)が左肩を負傷して今季絶望だ。ルーキーに代わって急きょ、昇格して3試合バッテリーを組んだウォラック(31)は首の張りで10日間の負傷者リスト(IL)に入った。10日のアストロズ戦では代役の代役であるオーキー(28)を相手に投げたが、息が合わず、7回を6安打3失点で今季初黒星(4勝)を喫した。
大谷が試合後に「捕手も見たことがない球、あまり見たことがない投手の球は取りづらいと思います」と話した通り、配球をがらりと変えた。今季、本格的に球種に加えて多投してきたスイーパーが狙われることもあったからだろう。アストロズ戦までは投球の48.9%を占めていたスイーパーの割合を36.9%に抑え、代わりに5.2%だったツーシームを多投(31.1%)。
「(捕逸の)リスクのあるボールを選択して投げるのが有効かどうかをてんびんにかけて」と、スプリットはわずか1球しか投げなかった。結果として球種が絞られたため、逆に配球を読まれ、かつての女房役であるア軍の正捕手マルドナドにスイーパーを捉えられ痛恨の逆転被弾。正捕手不在、急造バッテリーの弊害が露呈した。