日本ハム5月絶好調で新庄監督の評判が急上昇も…“トライアウト組”は壊滅状態のナゼ
■「レギュラーは横一線」と就任時から選手を競わせてきた新庄監督
野手はケガ人が続出している。キャンプ終盤に浅間大基が左足関節内踝(くるぶし)骨折、4月は清宮幸太郎が脇腹痛、今川優馬が自打球により離脱。そんなチーム事情もあって移籍組が気を吐いているのだが、「そもそもケガ人の続出はトライアウトのしわ寄せが来たという見方もできる」と球団OBがこう言う。
「新庄監督は就任時から『レギュラーは横一線』と言い、選手を競わせてきた。1年目を終えたオフも『生きた球を打ちなさい』『キャンプ初日の紅白戦でふるいにかける』と尻を叩き続け、他球団が調整に充てるオープン戦も全力で戦いました。若手の実力不足感は否めず、そうでもしないと強いチームの底上げは難しい。それでも飛ばし過ぎ感があり、開幕直後からガス欠気味になっていました。選手が故障しやすい状況だったのです。試合に出続けている『トライアウト組』で奮闘しているのは打率.303の松本くらい。万波は同.232と昨季より若干向上していますが、野村と上川畑はそれぞれ同.247、同.179と昨季より大きく成績を落としています」
チームの好調の陰に隠れてはいるが、トライアウト組の大半が故障か成績悪化しているというのだ。