今オフFAの大谷は総額800億円規模の契約見込みだが…ライバルにぶら下がる“ニンジン”も脅威
エ軍が大谷の放出に動くか否かはともかく、今オフにはFAになり、史上最高額となる総額800億円規模の契約が見込まれている。
だが、オフに大金を手にする可能性があるのは大谷だけではない。タイトルを争うライバルにはニンジンがぶら下がっているからだ。
サイ・ヤング賞投票で重視される奪三振数が6日現在、ア・リーグトップの右腕ブルージェイズ・ゴウスマン(100個)は、2021年11月に結んだ5年約121億円の他、サイ・ヤング賞受賞で約3000万円、球宴出場、ゴールドグラブ賞受賞、ワールドシリーズMVPで、それぞれ約700万円のボーナスを得る。今季、2年約46億円でレンジャーズに加入し、リーグ2位の8勝をマークしている右腕イオバルディは、2年間で合計300投球回をクリアするなどの条件を満たせば、3年目の契約(年俸約28億円)の選択権を手にする。
メジャー経験の浅い若手は、出来高の代わりに年俸調停の権利取得が最大のモチベーションになる。リーグトップの9勝を挙げて3年連続2ケタ勝利に王手をかけた左腕マクラナハンは渋ちん球団レイズだけに出来高はないが、このまま順調なら今季終了後、年俸調停権を得る。今季年俸は約1億3000万円と格安だけに、FA取得以前の球団史上最高年俸(17年ロンゴリアの約18億円)を狙っているという。