コアな野球ファンの情報はバカにできない…大学選手権で耳にした2人組の核心を突いた会話

公開日: 更新日:

 先日の大学選手権でのことだ。

 マウンド上ではオレが担当する関東の出場校の2年生右腕が投げていた。ストレートの球速は150キロ超。変化球のキレもいい。

 隣に座っていた部長はしばらくの間、彼のピッチングを見ていると、オレたちの前の席の2人組に声を掛けた。

 2人はスコアを付けながら試合を見ていたけれども、スカウトでもマスコミ関係者でもない。トシの頃なら60過ぎ。球場によくいる熱心な野球ファンといった感じの人たちだ。

「いま投げてる子、普段はどうなの? きょうくらいのピッチングはしてるの?」

 すると、2人組のうちのひとりが間髪を入れずに答えた。

「普段はこんなもんじゃありませんよ。スピードももっと出るし、きょうは投げてないけど、いいフォークももってるんです。打者の手元で、スト~ンと鋭く落ちる。無名の公立校出身なんで、さほど注目されてませんけど、とにかく三振をよく取るピッチャーですよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造