巨人・坂本は前半戦復帰絶望的どころかショート引退危機…「右大腿二頭筋長頭」が悲鳴をあげる
「右大腿二頭筋長頭肉離れ2度」のため、前半戦の復帰が絶望的となった巨人の坂本勇人(34)が28日、ジャイアンツ球場でリハビリを行った。
室内練習場で約5分間、25メートルほどの距離で軽めにキャッチボールを行った。坂本は23日の広島戦で二塁への内野安打を放ち、一塁へ走った際に負傷。翌24日に登録を抹消され、27日に精密検査を受けていた。
坂本は野手で最も運動量が多いとされる遊撃手。一般的に「2度」の肉離れから、万全な状態で戦列に復帰するには、1~2カ月程度はかかるとされる。
坂本は6月に入り、打率.338、3本塁打、9打点。状態を上げていただけに、長期離脱となれば、チームにとって大きな痛手である。
■スポーツ医学の専門家が警鐘
スポーツ障害が専門のメディカルトリート代々木治療室の若月順院長がこう言う。
「年齢とともに筋肉は柔軟性がなくなります。東京ドームは人工芝。天然芝や土のグラウンドより負担が大きい。肉離れの原因は下半身に疲労が蓄積していたと考えられます。『2度』とは中等症のこと。重症ではないため、一般的には3~4週間で治ります。『右大腿二頭筋長頭』は、右膝の裏にある2本の筋の外側にあり、下半身のパワーをつかさどる部分です。右足の外側なので、左回りのベースランニングへの影響は少ない。ただ、坂本選手はショート。ここで大きな問題が生じます」