落合博満氏もヤクルト不振の“戦犯”と指摘…三冠王・村上宗隆に昨季9.12死球のトラウマ
決して逃れられない強打者の宿命である。
首位阪神と14.5ゲームの大差をつけられ5位に低迷するヤクルト。いずれもリーグワーストのチーム打率.235、同防御率3.74という状況が苦境を物語っている。
中でも深刻なのが村上宗隆(23)だ。2020年からチームの4番を張り、56本塁打を放った昨季は史上最年少で三冠王を獲得。今年はWBCにも出場したが、今季は打率.233、11本塁打、34打点と苦しんでいる。
元中日監督の落合博満氏も18日の「サンデーモーニング」(TBS系)でヤクルトの不振の理由を聞かれると、「やっぱり4番の村上でしょう。機能していないだけにね」と話していた。
打撃不振の原因はさまざまあれど、ヤクルトOBが「ひとつの要因ではないか」と指摘するのが昨季9月12日のDeNA戦の死球だ。八回、左腕のエスコバーが投じた154キロの剛速球が右太ももを直撃。村上は苦悶に顔を歪めた。
翌13日の巨人戦では1試合2本塁打で54、55号を放つも、その後は本塁打どころか安打すらパタリと止まった。56号を打ったのはシーズン最終戦の10月3日。55号以降は48打数7安打だった。