大谷翔平はオフ帰国中も超ストイック! 最も節制し、最もハードなトレーニングに明け暮れる

公開日: 更新日:

クラブハウスからテイクアウト

 大谷翔平(28=エンゼルス)も、米国での食生活にはストレスを感じているという。

「自炊もするし、たまにオムライスなどを作ることもあるようだけど、基本的に食事は球場のクラブハウスにあるものをテイクアウトするケースが多い。ただ、どうしても高カロリー、高タンパクなものに偏りがちですからね」(特派員のひとり)

 メジャーは、日本のプロ野球と違って移動や日程がハード。シーズン中は思うようなトレーニングができない点も、日本人メジャーリーガーに共通する悩みとか。それだけにイチローや松井はオフに激しいトレーニングを積んでいたし、大谷もまた日本で最もハードなトレーニングをやってから米国入りしている。

 ただ、大谷が、かつてのイチローや松井と異なるのは、オフの日本での過ごし方だという。

 イチローも松井も、米国でため込んだ食べ物のストレスを、日本で発散するようなところがあった。日本にいるからこそ味わえる食い物に舌鼓を打ち、それなりの満足感を得る。オフの大きな楽しみのひとつでもあったものの、大谷は百八十度異なるとか。前出の特派員が言う。

「米国ではどうしたって脂っこい食べ物が多くなりますからね。その分、日本では栄養のバランスを考えた食事をしているといいます。オフになると、大谷の都内マンションに母親が行くことがあるそうですけど、リクエストにこたえたおかずなどを冷蔵庫にストックしているのでしょう。知人と食事に出掛けても、まず、酒は飲まない。オフに日本で最もハードなトレーニングをして、最も節制していると聞きました」

 WBCの最中にはパスタに塩をかけて食べることを明かし、同僚に「そんな人生、つまらなくねえ?」と言われたとか。

 食事はあくまでもトレーニングの一環というスタンス。トレーニングのプランを犠牲にしたり、自分のペースを乱してまで好きなものを食べたいという欲もないようだ。かつて日刊ゲンダイのインタビューでは「(自分のペースを)乱されるのも嫌いですし、そこまでして好きなものを食べたいなとも思いませんし。そういう感じで食事はしていませんので、そういう欲みたいなものも出てこないのかなと思います」と答えている。

■メジャートップの28本塁打、64打点

 大谷は日本時間28日のホワイトソックス戦に「2番・投手、DH」でフル出場。27、28号と2本の本塁打を放つなど3打数3安打2打点。投げては7回途中4安打1失点、10奪三振で7勝目(3敗)。右手中指の爪が割れた影響が心配されたが、「最初から割れていて、それが悪化した感じ。ムリしない段階で代わった」とは試合後の本人だ。

 28本塁打、64打点はいずれもメジャートップ。127奪三振はメジャー3位、ア・リーグ2位につけている。

 この日、対戦したホワイトソックスのバーガー内野手は「100球投げて降板した後に本塁打を打つなんて……彼のやっていることは信じられない」と目をシロクロさせたが、フツーは羽を伸ばすオフに最も節制するような大谷だからこそ「信じられない」ようなこともやってのけるのだろう。

 その大谷は日本時間29日のホワイトソックス戦に「2番・DH」で出場。5打数3安打2三振、2得点だった。

 大谷は一回、相手の先発右腕ジオリトから右翼線に強烈なゴロを放つと、右翼のシーツがクッションボールの処理を誤って打球が転々とする間に快足を飛ばして一気に三塁へ。メジャートップタイとなる5本目の三塁打を放った。その後は2打席連続三振に倒れたが、八回に救援右腕ミドルトンの直球を弾き返し、投手の頭上をかすめる中前打、九回の第5打席は二塁への内野安打を放ち、2戦連続の猛打賞で打率.309とした。

 試合はエ軍の先発右腕バリアが3本塁打を浴びるなど7安打5失点で3回KO。救援陣も失点を重ね、5-11で大敗した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド