大谷翔平タイトル総ナメは敵地でのパフォーマンス次第 後半戦は本塁打出にくい球場ばかり
米大リーグは日本時間15日に後半戦が開幕し、大谷翔平(29)はアストロズ戦に8勝目(4敗)をかけて「2番・DH」で先発登板。投げては六回途中5失点で降板し今季5敗目を喫した。チームは5-7で敗れ、オールスターを挟んで6連敗。今季初の借金「2」となった。打撃では5打数2安打だった。
◇ ◇ ◇
大谷はこの試合を終えた時点で、打者としてメジャートップの32発を放ち、リーグ6位の打率.303、同3位の71打点と合わせ三冠を狙える位置につけている。投手としては勝ち星こそリーグ12位タイながら、139奪三振は同2位でサイ・ヤング賞候補の一角でもある。
二刀流の大谷が投打でタイトルを獲得するには今後、敵地でのパフォーマンスが大きく左右しそうだ。
後半戦の23カードのうち、敵地で11カード組まれており、本塁打が出にくい球場が少なくないからだ。
球場別の1試合平均本塁打数を見ると、タイガース(26~28日)の本拠地コメリカパークが1.71本で最少。アスレチックス(9月2~4日)のオークランドコロシアムが1.79本で続き、アストロズ(8月12~14日)のミニッツメイドパーク1.85本など、11球場中9球場で本塁打が出にくい傾向にある(エンゼルスタジアムは2.53本)。さらにメッツ(8月26~28日)のシティーフィールドは2.84本とまずまずながら、右中間が113メートル~116メートルと広く、左打者に不利な造りの球場も少なくないため、なおさら厄介なのだ。