阪神・村上頌樹がひっそり狙う2つの世界新記録…「WHIP」「K/BB」はメジャートップ級
阪神の村上頌樹(25)が日米の球史に名を刻むかもしれない。
今季、抜群の制球力を武器にブレイクを果たした3年目右腕は、2つの数字の“世界記録”更新が期待できるのだ。
一つは「WHIP」だ。1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値で、与四球数と被安打数を足したものを投球回で割ることで求められる。メジャーでは公式記録として扱われ、1.00未満で超一流と言われる中、与四球8、被安打53、投球回87の村上はセ・リーグトップの0.701。いかに走者を出さない投球を続けているかがよく分かる。
このままのペースで投げ続ければ、WHIPのシーズン“日本記録”はおろか、メジャー記録も上回る。日本の歴代トップは2リーグ制以降では阪神のレジェンドである村山実の0.748(1959年)、メジャーはサイヤング賞3回のペドロ・マルティネス(2000年=レッドソックス)の0.74だ。
今季の村上が凄いのは、制球力を表す「K/BB」(奪三振と与四球の比率)もDeNAの今永(11.00)に次ぐ12球団2位の10.88(奪三振87、与四球8)と、抜群の数字を挙げていることだ。