夏大会の勝敗だけじゃない! プロが見ている高校球児の“評価ポイント”をスカウトが伝授
全国各地で開催中の高校野球地方大会。今日も各球団スカウトがネット裏からリストアップした有望選手に熱視線を送っている。
球児にとってもアピールの場になっているわけだが、よほど名の売れた選手でもない限り、スカウト部長クラスが視察したり、複数のスカウトがクロスチェックする機会は限られる。甲子園に行くことができればまだしも、地方大会で早々に敗退した場合は自分自身で売り込む機会がなくなる。
高校野球の監督や父兄の中には「育成でもいいからプロに入れてほしい」とスカウトに頼み込むケースもあるそうだが、某球団のスカウトは「夏以降も売り込むチャンスはある」とこう続ける。
■伸びしろも判断基準に
「夏大会時点の評価だけでドラフトにかけるわけじゃない。ドラフト直前までの伸びしろも大きな判断基準になるからです。プロを目指す選手は夏が終わってからも部の練習に参加し、黙々とランニングをしたり、ウエートをやったりしている。我々は学校に足を運び、選手の状態をチェックします。練習態度も見る。いまプロで活躍するある選手は敗戦した翌日ですら、休むことなく新チームに加わって汗を流していた。これは大きな評価ポイントです。逆に、引退してブクブク太るような高校生は評価を下げざるを得ません」