両足、右手、腰…大谷翔平“全身けいれん”の深刻度…マリナーズ戦も「投げられない」と降板直訴
元中日のチームドクターで「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長がこう説明する。
「疲労に加え、大谷選手は193センチとサイズがあるうえ、筋肉量も多いことがけいれんを引き起こす原因になっていると考えられます。投打の二刀流として体全体の筋肉を使い過ぎて血液中の酸素が不足しているのでしょう。特に登板時にけいれんが起きるのは、投球は同じ動作を繰り返すため、両足のふくらはぎや右腕、中指などに負担がかかり、疲労もたまりやすいため、末梢まで血液が行き渡っていない可能性があります。大谷選手のパフォーマンスを見る限り、(手先のシビレや握力の低下など)投手の多くが患う『胸郭出口症候群』などの重症は考えにくい」
エ軍は4日現在、首位レンジャーズと7.5ゲーム差のア・リーグ西地区4位、ワイルドカード争いでは圏内のブルージェイズと4ゲーム差。チームを9年ぶりのPS進出に導くためにも大谷は投打で欠かせない。
「理想をいえばローテを2回ほど飛ばして、その間は打者に専念すべきでしょうが、責任感の強い大谷選手は恐らく休まない。けいれんを防ぐには、高圧酸素室や酸素カプセルに入って疲労回復に努め、ミネラル成分をバランス良く含んだ水を摂取するなど、これまで以上に栄養に気を配れば、パフォーマンスを発揮できるはずです」(前出の佐藤院長)
最悪の事態は避けられるというのだが……。