NHK甲子園中継のブラックジョーク 殺人的猛暑の危険煽りながら球児を美化
この日の近畿地方は熱中症警戒アラートが発令される殺人的酷暑。そんな中、屋外で試合をやる危険性を改めて実感したわけだが、ネット上ではその試合を中継したNHKに対し、《熱中症の危険を煽りながら感動を押し付ける。マッチポンプだ》《アリバイ作りだ》《矛盾だ》などと非難の声が噴出している。
NHKは各地方ごとに画面上のテロップで熱中症の注意を喚起。近畿地方では熱中症警戒アラートを赤色で強調し、関東地方では「熱中症に警戒」と各地の最高気温を告知するとともに、「手足のしびれ めまいなどに注意」「意識障害など重症時は救急車」などと注意を呼びかけた。その同じ画面で延々と高校野球を中継し、担架で運ばれる選手を映しているのだからブラックジョークだ。その一方で高野連の熱中症対策としてクーリングタイムを宣伝。確かに「アリバイ作り」としか思えない。
野球ファンの作家・吉川潮氏は、「球児は7月の予選から甲子園まで約1カ月、殺人的な酷暑の中で練習、試合を続けている。命に関わることであり、子供の将来の芽を摘んでいるといっても過言ではありません」と、こう続ける。