NHK甲子園中継のブラックジョーク 殺人的猛暑の危険煽りながら球児を美化

公開日: 更新日:

 この日の近畿地方は熱中症警戒アラートが発令される殺人的酷暑。そんな中、屋外で試合をやる危険性を改めて実感したわけだが、ネット上ではその試合を中継したNHKに対し、《熱中症の危険を煽りながら感動を押し付ける。マッチポンプだ》《アリバイ作りだ》《矛盾だ》などと非難の声が噴出している。

 NHKは各地方ごとに画面上のテロップで熱中症の注意を喚起。近畿地方では熱中症警戒アラートを赤色で強調し、関東地方では「熱中症に警戒」と各地の最高気温を告知するとともに、「手足のしびれ めまいなどに注意」「意識障害など重症時は救急車」などと注意を呼びかけた。その同じ画面で延々と高校野球を中継し、担架で運ばれる選手を映しているのだからブラックジョークだ。その一方で高野連の熱中症対策としてクーリングタイムを宣伝。確かに「アリバイ作り」としか思えない。

 野球ファンの作家・吉川潮氏は、「球児は7月の予選から甲子園まで約1カ月、殺人的な酷暑の中で練習、試合を続けている。命に関わることであり、子供の将来の芽を摘んでいるといっても過言ではありません」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ