甲子園球場「銀傘拡張構想」ようやく発表…水面下で行われていた阪神電鉄vs高野連の綱引き
必ずしももろ手を挙げて……というわけではないのかもしれない。
甲子園球場を保有する阪神電鉄が28日、球場の内野席上にある銀傘を一、三塁のアルプス席まで拡張する構想を発表した件である。
この構想は6月末、スポーツ報知がスッパ抜いて明らかになった。
■予算も着工日も未定?
かねてプランとしてはあったものの、「相当な投資」(谷本阪神電鉄取締役)と言うように、100億円以上とされるバカ高い工事費が必要という。しかも着工は早くても大阪万博が行われる2025年以降。予算も着工日も決まっていない話がオモテに出たことで、阪神はもちろん、親会社の阪急阪神ホールディングス内もテンヤワンヤになったという。
スポーツ紙の特ダネが張り子状態の銀傘拡張構想の発表を前倒しさせたことは想像に難くないが、関西の経済記者は、「甲子園は来年開場100周年を迎える。詳細を詰めた上で来年発表する手もあったが、早い段階での構想発表を望んでいたのが春夏甲子園を主催する高野連なのです」と、こう続ける。