渋野日向子「ムービングサタデー」大崩れの深層…自分自身に腹が立ちミスを受け入れられず
前半は1ボギーと耐えました。後半に入って12番でもボギーが先行しながら、13番で長いパーパットを沈めて14番バーディー。ゲームの流れがいいほうに傾き、この時点ではトップに1打ビハインドの2位です。
これで最終日はいいポジションで優勝争いができる、と期待した直後でした。
15番パー3のティーショットがグリーン奥の深いラフにつかまるトラブルになり、3オン2パットの手痛いダブルボギー。
そこから自分自身に腹が立ったのか、我慢できずにミスを受け入れられなくなったのかもしれません。悪い流れを断ち切れずに上がり連続ボギーをたたき、首位と6打差の6位に後退しました。
ゴルフは1つのボギーにも気持ちを切らさずに、じっと我慢することが求められるスポーツです。
心が大きく波立ってしまえば、冷静なマネジメントができなくなります。
これまで優勝が期待されながら、結果を残せなかったモヤモヤが、1つのミスで大きく膨らんでしまったのかもしれません。予選2日間はスコアが出たけれど、プロは誰でも、他人に明かせないもどかしさを心の奥底にためこんでいます。