日大山形の荒木準也監督が明かす 2年のブランクと“請け負い監督”の苦労
プロ注目の二刀流・武田陸玖(3年)擁する山形中央を決勝で撃破、粘り強い野球で2年ぶり19回目の甲子園出場を果たした日大山形。指揮を執る荒木準也監督(51)は同校OBの事務職員。8日の初戦でおかやま山陽に敗れたものの、監督に就任した経緯や“請け負い監督”について聞いた。
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──社会人を引退した後、2年のブランクを経て監督に就任した経緯は?
「所属していたプリンスホテルの野球部が解散になった時は30歳くらいで、子供もかみさんもいました。それで僕の家が会社経営していて、僕は長男なので『どこまで野球をやってもいいから最後には会社を継げ』と言われていたので、どこにも移籍しないで家の会社に入りました。そのうちに学校から監督の依頼が来て、それで監督になりました。本当は2回断ったんですよね。高校野球の指導者は家庭が崩壊する恐れがあるので」
──というと?
「社会人野球は土日に家庭の時間をつくれますが、高校野球は土日がメインなので。だから、みんな反対しますよね」