春夏通じ初出場「東京学館新潟」が新潟“3強”の牙城を崩した秘密 旅川佑介監督に聞いた
9日に登場する東京学館新潟は、春夏通じて甲子園初出場の私立校。新潟県は日本文理、中越、新潟明訓の3強時代が続き、2009年以降に聖地の土を踏んだのは、この3校以外では11年センバツ21世紀枠の佐渡だけである。創部40年目にしてついに3強の牙城を崩した秘密を、21年秋から指揮を執る旅川佑介監督(41)を直撃した。
■早く監督になりたい気持ちはなかった
──35年以上もチームを率いた長谷和昭前監督(62)からバトンを受けた。就任の経緯は。
「それまでの10年ほどは部長を務めていました。長谷前監督が定年を迎えたので、次の世代にということで交代しました」
──部長時代は「いつかは監督に」という気持ちがありましたか。
「私は長谷前監督を『甲子園に連れて行く』という思いだけでやっていましたから。勝手に、それが自分の使命だと。早く監督になりたいという気持ちは、まったくもってありませんでした」
──春夏通じて甲子園初出場。日大文理、中越、新潟明訓という3強の牙城をどうやって崩したのですか。