将来の「巨人4番」候補・秋広優人が迎える正念場 原監督は自力V消滅で“プッツン”寸前
9日の阪神戦。七回に代打・中田の逆転2ランが飛び出すと、原監督は八回の守備から3番の秋広優人(20)をベンチに下げた。逃げ切りを狙ってオコエを左翼の守備固めに送ったのだが、チーム関係者がこう言う。
「まだ1点リード。打順的には、八回裏の攻撃で走者がひとり出れば、秋広に4打席目が回ってくるというところでした。守りを固めるというのはもちろんですが、1カ月前ならあそこで秋広を代えなかったでしょう。打撃の状態がだいぶ落ちていますから」
■8月に入って打率.115に原監督は…
実際、この日の試合で3タコ1三振に終わった秋広は、8月に入っての8試合で26打数3安打の打率.115。月間打率を見ると、レギュラーに定着した5月の.307から、6月=.290、7月=.261と下降線をたどっているのは確かだ。
一方で、「今の状態だと原政権では“先発落ちの危機”ということになるのかもしれないが……」と巨人OBがこう言う。
「秋広は巨人の将来を背負って立つ素材。4番の岡本もレギュラー1年目の2018年に、6月から7月にかけて32打席連続無安打というスランプに陥りながら、当時の高橋由伸監督がそれでも使い続けて全試合に出場、それが間違いなく今につながっている。原監督にもなんとか、秋広を使いながら試練を克服させる道を選んで欲しい。いずれにしろ、秋広はここが正念場でしょう」