<60>小学生の私にスケート指導をしてくれたのは教師ではなく、生徒の保護者だった
毎日暑くて寝苦しい日が続いている。
この危険な暑さの中、スポーツに打ち込む学生もそれを見守る指導者も大変だ。一部の学生や指導者が熱中症で倒れるケースも相次いでいる。
室内で練習できる競技ばかりではないし、もはや生徒も先生も命がけ。夏の高校野球も酷暑の中で開幕を迎え、初日にはさっそく熱中症の疑いで6人が倒れたという。
■増える教師の部活動負担
高校野球は大人気でプロ並みの注目度だが、そもそもは部活動の一環に過ぎない。教師にとって部活動は「残業」扱いだというから、各競技で強豪といわれる学校の先生たちの負担は計り知れない。普段の授業に加え、部活動の顧問に就くと土日も休日ではなくなる。昨年度の公立学校の勤務実態調査で、小学校教諭の64%、中学校教諭の77%が残業の上限である「月45時間」を超えていたとの結果も出ていた。
生徒が自ら行う自主練習も、高校生くらいになれば「自分でやっておいて」と“自習”を促せるが、小学生はそういうわけにいかない。真面目な生徒は指導者に「朝練に付き合ってください」と頼んでくるだろう。