ロンドンの古豪チャールトンに資本参加 日本企業ACAFPの小野寛幸CEOを直撃
三位一体でACAFP事業を強力に前進させる
「ACAFPの飯塚晃央COO(最高執行責任者)が、今季からはデインズのCEO(最高経営責任者)としてクラブ経営に参画しています。彼はベルギー1部シントトロイデンで約3年、CFO(最高財務責任者)として管理部門などを中心にクラブ経営に携わっていました」
◇飯塚晃央◇
楽天に入社後、J1のヴィッセル神戸に出向して管理部門のマネージャーを務めた後、シントトロイデンに転じた。ACAFP設立当初からプロジェクトに参画。
「スポーツ部門の現場ではイングランドのトッテナム、スペインのベティス、フランスのボルドーなど名門クラブのスカウト部門で辣腕をふるっていたアドリアン・エスパラガをスポーツダイレクターを務め、世界に通用するフットボールの構築を進めています」
◇三位一体◇
事業戦略全体の構築・資金調達を担当する小野寛幸、戦略執行を担当する飯塚晃央、現場を統括するエスパラガが、三位一体となってACAFP事業を強力に前進させていく──。
「ベルギーのデインズは若手育成プロジェクトの場として、あえてカテゴリーを下げたスペインのトレモリーノスはアカデミーの場として、そしてイングランドのチャールトンは最終目的地として考えています。MCOという枠組みの中、欧州3カ国にクラブを有することで選手のキャリアアップを促すことが可能となりました。日本を含めた東南アジアの若くて有望な選手を呼び込み、育て上げ、その国のレベルを、ひいてはアジア全体のレベルを引っ張り上げて行くことも推し進めていきたいと思っています」
■レジェンド釜本氏も事業に共感して全面協力
「ACAFPを立ち上げた1年後の2022年7月15日、フットボールアドバイザーとして釜本邦茂氏をお迎えいたしました。日本サッカーの黎明期から日の丸を背負って世界を相手に戦い、1968年メキシコ五輪で得点王となったレジェンドの知見を取り入れることでフットボール事業のさらなるパワーアップを目指していきます。今後は次代のスター選手の発掘・育成にも寄与していただきたいと心から願っています」
◇釜本邦茂氏の話◇
「ACAFPのフットボール関連ビジネス、エンターテインメントの可能性を最大限に引き出すために世界に挑戦していく──というビジョンに深く共感しました。アドバイザーを引き受けて1年、ACAFPの事業がますます拡大され、具体的に進んでいることを嬉しく思っています。
ベルギー、スペイン、そしてイングランドのクラブを買収・資本参加することで選手たちは、今までにない環境でトレーニングを行うことができます。選手にとっては、非常に素晴らしい経験となるでしょう。ACAFPから世界トップに羽ばたいていく選手を生み出せるように協力したいと思っています」