サニブラウン「日本勢最高タイ」100mで6位入賞も…準決勝よりタイム落とし反省の弁
陸上の世界選手権(ブダペスト)は日本時間21日未明、男子100メートル決勝を行い、サニブラウン・ハキーム(24)が10秒04で6位入賞。自身の前回大会の7位を上回り日本勢最高成績で、五輪を含めれば、1932年ロサンゼルス大会6位の吉岡隆徳に並ぶ好結果だった。米国のノア・ライルズが9秒83で初優勝した。
準決勝で自己ベストタイの9秒97をマークしたサニブラウン。前回を上回る内容で決勝に進んだが、スタートの反応時間が8人中7番目の0秒177と出遅れた。海外勢にリードを奪われたうえに、終盤での伸びも欠いて、準決勝よりもタイムを落としてレースを終えた。
■「全く満足していない」
6位入賞にもサニブラウンは「昨年よりも調子が良かった中で、最大のパフォーマンスが出せず、全く満足していない」と悔しそうな表情。スタートに失敗したことで「他の選手たちは決勝でもう1段階ギアを上げてくる。それができないと勝てない」と反省を口にした。
準決勝で来年のパリ五輪参加標準記録(10秒00)をクリアした日本を代表するスプリンターは「メダルは手に届きそうなところまで来ている。そろそろつかみたい」と最後は笑顔を見せた。