慶応103年ぶり決勝進出のカラクリ…長髪OK、短時間練習、声出し禁止、厳しい授業、寮なし
■有名人の息子でも成績が悪ければ留年
いわゆる野球学校とは一線を画している。昔から髪型は自由だし、基本的に練習メニューは選手自身が考えるなど、自主性が重んじられている。強豪校と比べ、練習時間も数時間の短期集中。高校野球では当たり前である練習中の「声出し」も禁止だという。
「これは試合中に監督や主将、捕手、一塁や三塁ベースコーチが出す必要な指示が聞こえないかもしれないから。必要な声だけを出すことが徹底されているので、慶応の練習風景は一見、静かで活気がないように見えるのです」(慶応高OB)
あの清原和博氏の次男・勝児(2年)が1年時に留年していることも話題になった。
「有名人の息子でも成績が悪ければ留年になる。だから、野球部では推薦で入学した選手ほど必死に勉強しないとダブってしまう。野球部の寮もありませんよ」(同前)
慶応野球部心得の一つに「日本一を目標とし、古い体質の日本の高校野球に新風を吹き込む」というものがある。さっそうと長い髪をなびかせながら、甲子園に新たな歴史を刻むか。