専大松戸“投げない151km”平野大地にスカウトてんやわんや 甲子園でも投げず最後の夏終える
「投げないエース」
高校野球ファンの間ですっかりその名が定着したのが、専大松戸(千葉)の最速151キロ右腕の平野大地だ。
春のセンバツで2完投して8強入りに貢献したのは今や昔。夏の地方大会決勝は登板なし。聖地入りしてからも、東海大甲府との甲子園初戦、土浦日大に敗れた次戦もマウンドに立つことなく最後の夏を終えた。
「故障じゃない。制球が安定しなかったからです」とは、本紙で連載コラムを書いている持丸修一監督。試合で使えないほど不調だったと言うのだ。
センバツでは「大会ナンバーワン右腕」と評されていただけに、スカウトたちはてんやわんやだ。
「不調なのは監督にも故障を隠しているかもしれない。もしくはイップスか……。大会後に練習を見に行きます」(セ球団スカウト)
「状態が悪いというが、改善の余地はあるのかどうか。我々の目が試されている」(パ球団スカウト)
「春の関東大会でもほとんど投げなかったから、評価が難しい。ここからは情報戦になる」(別のパ球団スカウト)
平野は千葉大会の時点では「プロ一本」と話していたが、試合後に大学進学を示唆。持丸監督も「指先(のしびれ)です。肘から来ていると本人は言っていた」と明かしたが……。平野の存在は多くのスカウトの頭痛のタネになりそうだ。