DeNA今永昇太メジャー挑戦なら「3年70億円」規模に 屈指の左腕を狙うこれだけの球団
MLB公式サイトは日本時間7日、DeNAの今永昇太(30)が今オフにポスティングシステムによるメジャー移籍を目指していると報じた。先発投手の補強に乗り出すチームとしてヤンキース、ドジャース、カージナルスを挙げている。
昨季はノーヒットノーランを達成。開幕前にはWBCに出場し、決勝の米国戦で先発して勝利投手。計6イニングを投げて2失点だった。今季は19試合に登板し、7勝3敗、防御率2.81。奪三振152、奪三振率10.69はいずれも両リーグトップである。
DeNAが挑戦を認めた場合、いくらの値がつくか。同じ左腕では、2019年オフに西武の菊池雄星がマリナーズへ4年総額5600万ドル(当時のレートで約61億円)でポスティング移籍した。譲渡金は815万ドル(約9億円)だった。
「雄星の5600万ドルに匹敵する条件を手にする可能性はあります。奪三振率が高く、先発4、5番手として複数球団から需要はありそうです」と大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「まずはパドレスです。左腕エースのスネルがFAで流出する可能性があり、左の先発投手を補強したい。3年5000万ドル(約74億円)ほどは用意するのではないか。ヤンキースも左腕のロドンが機能せず、コール以外の投手がいまひとつだったことが低迷の一因となった。ドジャースも候補に挙がります。常に先発投手を7、8人キープしながら戦っており、今永は先発5番手クラスとして期待できる。他にはシャーザーとバーランダーを放出したメッツ、地区4位に沈むボロボロのレッドソックス、地区最下位のカージナルスは、巨人にいたマイコラスを獲得したり、かつて韓国人投手のキム・ガンヒョンを在籍させるなど、もともとアジア市場に注目しているし、ホワイトソックスも先発左腕が補強ポイントです。3年4000万ドル(約59億円)から4500万ドル(約66億円)規模になると見ています」
今オフはオリックス・山本由伸のメジャー挑戦が米国で話題だが、今永もなかなかの人気になりそうだ。