在籍5年半で優勝ゼロ、監督退任もフロント復帰…楽天・石井SDは三木谷オーナーの“男芸者”か
結局、元サヤに戻った。
昨12日に楽天の石井一久監督(50)が会見を行い、チームのビジョンを明確にできなかったことなどを退任理由に挙げた。
今後は球団取締役シニアディレクター(SD)としてフロントに復帰する。前職のGMと違って編成の全権を担わず、アドバイザー的な立場にはなるものの、さる球団OBは、「石井さんは以前から現場よりもフロント業務をやりたがっていた。三木谷オーナーの信頼も厚く、球団は簡単には手放したくない。今後は、かつての星野仙一取締役副会長のような立場になるのではないか」とこう話す。
「星野さんは副会長としてドラフトやFAなど編成のアドバイザー役を担い、チーム強化に尽力した。石井さんは星野さんの実績には及ばないものの、たとえば浅村栄斗らの補強には成功した。GM、監督経験者であり、球界に一定の影響力もある。球団としては補強や現場運営に関して石井さんの知恵を借りたいのでしょう」
なかでも石井SDの重要任務とみられるのが、球団トップの三木谷浩史オーナー(58)と、現場との「パイプ役」だ。