阿部新監督への“ご祝儀”で巨人が飽くなき補強 楽天・松井裕樹を“本命”に救援投手3人狙い
松井裕樹は複数のメジャー球団がリストアップ
他に目を光らせる救援投手は、国内FA権を取得している西武の横手投げ右腕・平井克典(31)である。
今季はセットアッパーとして54試合に登板し、防御率2.55、リーグ2位の28ホールドで通算100ホールドを達成。2019年には中継ぎとして81試合に登板し、パ・リーグの歴代シーズン最多登板記録を更新した。
昨オフに複数年契約を提示されたものの、固辞して1年契約を結んだ。「自分を必要としているところでやれれば一番」と移籍の可能性をほのめかしていた。今季年俸は8000万円。補償が生じるBランクぎりぎりとみられるが、実績を考えれば格安である。
■松井裕樹はDeNAも虎視眈々
3人目は海外FA権を保持する楽天の守護神・松井裕樹(27)で“本命”的な存在だ。今季が4年契約最終年。3月のWBCでは侍ジャパンの一員として世界一に貢献した。球界を代表するクローザーである。
桐光学園高時代に甲子園を沸かせ、13年ドラフト1位で楽天に入団。長らく守護神の座に君臨してきた。4月には史上最年少で通算200セーブを達成。今季は39セーブで2年連続3度目のセーブ王を獲得した。メジャー志向があり、米球界の複数の球団がリストアップしているとされる。
「松井裕はシーズン終了後に極秘渡米しています。やはりメジャーかと事情を知った関係者は騒然とした。ただ、行き先はハワイ。家族と一緒に束の間の休暇を楽しんだだけのようですが、海外でメジャーへの思いを強くしたかもしれない。とはいえ、国内球団へのFA移籍も視野に入れているのは事実。日本の球団も水面下で調査を続け、なんとしてもリリーフ陣を強化したい巨人、横浜市出身だけに、地元のDeNAが熱心なようです」(前出の球界関係者)
他にFA権を持つオリックスの山崎福也(31)、米ジャイアンツ傘下3Aの筒香嘉智(31)らを調査しているが、まずは実績のある「救援投手」を確保することが最優先のようだ。