岡田監督「元オリ西勇輝」温情起用ウラ目で大敗…阪神No.1高給取り背信KOの深刻後遺症

公開日: 更新日:

 初戦から一転、阪神岡田彰布監督(65)の采配が裏目に出た。

 29日の日本シリーズ第2戦。阪神はオリックスに0-8で完敗。対戦成績は1勝1敗の五分となった。

 8-0で快勝した初戦と真逆のスコアで大敗。岡田監督が思わず肩を落としたのが、先発の西勇輝(32)の背信投球だった。

 0-0で迎えた三回2死一塁、自らの牽制悪送球で一走の広岡に二進を許すと、西野に先制適時打を献上。続く四回も、2死から宗に四球を与え、そこから4連打を浴びて3点を奪われた。4回途中6安打4失点、わずか68球でKOされた。

■普通なら大竹か伊藤

 西の2戦目の先発起用は、岡田監督にとって賭けだったという。

 西は9月こそ、巨人戦で1ー0の完封勝利を収めるなど、3試合で3勝0敗、防御率0.78の好成績を挙げたものの、今季は2度の登録抹消を経験するなど、18試合で8勝5敗、防御率3.57。阪神入りした2019年以降、初めて規定投球回に到達しなかった。

 当然、先発としての貢献度は、今季最優秀防御率(1.75)のタイトルを獲得してシリーズ初戦で7回無失点と好投した村上頌樹(25)、12勝2敗の大竹耕太郎(28)、2年ぶり2ケタ勝利の伊藤将司(27)、19試合で8勝5敗、防御率1.82の才木浩人(24)より劣る。大竹、伊藤、才木は3戦目からの甲子園で登板する可能性が高いが、「西にとって京セラドームは、古巣のオリックス時代から慣れ親しんだ球場ですが……」と、古株の野球評論家がこう続ける。

「普通なら西は青柳と並ぶ先発5、6番手の位置づけ。岡田監督があえて2戦目に西をぶつけたのは、彼のプライドを考慮したからだといいます。そもそも京セラドームに関しても、西は今季、この球場で1試合に登板して6回途中3失点で降板するなど、19年の阪神移籍後は得意としているわけではない。岡田監督は西のプライドをくすぐることで、持っている力を引き出そうとしたのではないか」

 しかし、岡田監督の起用は裏目に出た。それどころか、チームの士気にも影響しかねないとの指摘もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 2

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  3. 3

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  4. 4

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  5. 5

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  1. 6

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  2. 7

    僕が東都大学リーグで過ごした4年間の濃ゆい思い出…入れ替え戦史上初の3試合連続本塁打を放った

  3. 8

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    ドジャース大谷「WBC不参加」懸念は消えず…本人は乗り気も「代表サイド」と「カラダ」が抱える大問題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ