2028年ロス五輪期間中の「シーズン中断は困難」とMLBコミッショナーが言い出した裏側
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「各球団のオーナーから、高額年俸の主力選手を派遣することに反発があったのでしょう。シーズンが中断すれば、その分の利益が見込めないうえに、大会で主力選手が故障すれば大打撃を受ける。ロス五輪組織委員会の会長は多くのメジャーリーガーを顧客に抱える代理人事務所『ワッサーマン・メディア・グループ』のCEОであるケーシー・ワッサーマン氏。同氏は選手会から合意を取り付けながらMLBへの根回しを怠ったのかもしれません」
複数の米メディアによれば、26年12月にMLBの労使協定が失効するため、選手が五輪に出場するには新協定で労使双方の合意が必要になるという。労使で意見が食い違えば五輪出場を巡ってストに発展する可能性もある。