広島・中村奨成「500万円の下半身事件」が母校後輩の進路に影響必至のワケ
■母校・広陵高校への影響は
世間から失笑を買っている中村の下半身スキャンダルだが、思わぬところに飛び火するかもしれない。甲子園常連校である母校・広陵(広島)の後輩野球部員たちだ。広陵の中井哲之監督(61)はもともと教え子の高卒プロ入りに対し、慎重な姿勢を取っている。今夏の甲子園中に日刊ゲンダイにこんなことを言っていた。
「(プロには)活躍できるという自信があって行くところだと思うので。人生だから長い目で見なくてはいけないと思うし、決してプロ野球選手になることが幸せではない。もし、一軍で活躍できたら成功といえるかもしれないけど、一軍と二軍を行ったり来たり、中途半端な年数で終わってしまう選手を見ると、大学野球や社会人野球に行っていた方が良かったんじゃないかなと思っています」
それでも各家庭の事情や、選手本人に強い希望があれば、中村のように高卒プロ入りを認めてきた例もあったが、それが変わるかもしれない。
「ただでさえ高卒でのプロ入りを渋るのに、中村の『失敗例』のせいで、その慎重ぶりに拍車がかかるかもしれません。中井監督が進学を勧めるのは、一般常識や社会のルールを学ばせる目的も含まれていますからね。中村のスキャンダル発覚と、高校通算62本塁打の真鍋慧がドラフト直前になって『3位縛り』を発表したことは無関係とは言い難い。いくら選手が望んでも、広陵から直接プロ入りするのは難しくなるかもしれません」(アマ野球担当記者)
中村は広陵(広島)の3年時、3番・捕手として夏の甲子園に出場。清原和博氏(56)が持つ1大会の個人最多本塁打記録(5本)を塗り替える6本塁打をマーク。甲子園準優勝に導いた地元のスターは、後輩の憧れとはほど遠いところにいる。