ヤクルト石川雅規ダウン更改も…球界最年長の反骨心で「残り15」の200勝目指す
球界最年長のヤクルト石川雅規(43)が昨20日に契約更改。2250万円減の6750万円でサインした。通算200勝まで残り15勝。「僕の気持ちと体を動かす原動力。そこを目指し、超えた景色を見てみたい」と意気込んだ。
通算22年で533試合に登板し、185勝185敗。歴代25位の3100.1イニングを投げ、与四球数は614。与四球率1.78は歴代10位(2000投球回以上)で、「投げる精密機械」の異名をとった小山正明(阪神=1.79)をわずかに上回る。
イニング数も、2000年以降に3000投球回に達した投手は、山本昌、工藤公康、三浦大輔の3人だけ。先発、リリーフの分業制が確立された今後、3000投球回に到達する投手が出てくる可能性は低いだろう。
直球の最速は130キロ台。身長も167センチながら22年も投げ続けている。先日には、「もちろんピッチャーの最大の武器はストレートの速さだと思うんですけど、昔からそれを追い求めてきたわけではない。逆に今、速い球全盛だったら、真逆行ってやろうと。もっと遅い球を投げてやろうと思っています」と、反骨心を見せた。
球速は遅くとも、抜群の制球力で直球を大胆にストライクゾーンに投げ込み、前の右足の着地のタイミングを微妙に変えるなどして、打者のタイミングを外す。球界では「石川こそ本格派投手」との声は少なくない。