楽天・石井前監督はシニアDでまさかのフロント入り 球団スタッフも驚いた“薄給残留”
返答を聞いた瞬間、楽天のスタッフ一同、口々に「嘘だろ?」「あの条件で?」と驚いたという。
今季限りで指揮官の座を退いた楽天の石井一久前監督(50)。来季からは前一軍打撃コーチの今江敏晃監督が指揮を執り、石井氏はかつての星野仙一監督がそうだったように、取締役SD(シニアディレクター)としてフロント入りした。
石井SDは2018年9月、取締役GMとして入団。20年は取締役GM兼監督となり、今季は監督に専任。もっとも、19年から楽天は3位、4位、3位、4位、4位と、優勝争いには絡めず。19年オフは前年の最下位からAクラスに浮上させた平石監督(現西武ヘッド兼打撃戦略コーチ)をたった1年でクビにし、ファンの反発を招いた。
それが再びフロント入り。楽天OBは「球団は当初、石井さんが本当にフロントに復帰するとは思ってなかったようです」と、こう続ける。
「20年オフに監督として3年契約を結び、今季でそれが満了。本来ならその時点で退団の予定だったが、球団としてもGMまで務めた人物ですからね。『当然、断わるとは思うけど、筋を通す意味でも……』と、監督時代の10分の1程度の給料でSD職をオファーした。が、石井さんはまさかの二つ返事で『やります』と受諾してしまったそうです」