熱海富士の大躍進で伊勢ケ浜部屋「全盛期」は当面続く 大関霧島と事実上の一騎打ち
恐るべし熱海富士、恐るべし伊勢ケ浜部屋、である。
先場所に続いて今場所も優勝争いの渦中にいる熱海富士(21)は昨24日、実力者の高安と対戦。立ち合いで重機さながらのかち上げを食らったが、上体は起きず、逆に反撃。最後は土俵際で高安を手玉に取るように押し出した。
大関霧島も大栄翔を下し、熱海富士と共に2敗をキープ。すでに3敗力士はおらず、賜杯争いは2人の一騎打ちの様相を呈してきた。
熱海富士は今場所がプロ入りから19場所目。仮に優勝ならば、所要19場所でのVは史上最速。貴花田(のちの貴乃花)と朝青龍の24場所を大きく上回ることになる。
それにしても、今の幕内は伊勢ケ浜部屋の力士が多い。横綱照ノ富士を筆頭に、宝富士、錦富士、翠富士、熱海富士と5人もいる。さらにこの日は19歳の聖富士が幕下優勝。来場所は十両昇進が確実で、ますます勢いが増しそうだ。
親方のひとりは「当分、伊勢ケ浜部屋の隆盛が続きそうです」と、こう話す。