巨人獲得オドーアはメジャー178本の長距離砲だが…「バットに当たるか?」それが大問題だ
「問題はコンタクトできるか、つまりバットにボールが当たるかどうかです。通算打率は.230とミート力に欠け、通算出塁率.288と選球眼も悪い。どんなボールにも手を出してしまう、いわゆるフリースインガーの代表選手です。最近は特に確実性に欠け、ここ4年の平均打率は.199で、唯一の長所である長打力も計42本塁打。いよいよ不安定さに拍車がかかっています。ボール球の変化球を効果的に多く使う、特にセ・リーグでは三振も増えるでしょう。メジャーでも4.2打席に1回は三振する計算ですが、日本ではその割合がさらに増えるのではないか。年間を通して使えば、打率2割前後で20本塁打はマークすると思いますが、三振が多く出塁率が低いオドーアを、V奪回を最重要課題とする今年の巨人が我慢して使えるかどうか」
右翼起用が阿部監督の構想だが、メジャーで10年のキャリアを持つオドーアの本職は二塁で、外野は昨年のパドレスで右翼を9試合守ったのみ。ポジション的にも巨人の補強ポイントに合致するとは言い難い。
「ハッスルプレーが持ち味で、乱闘の原因をつくることが多く、『狂犬』の異名があります。粗いバッティングとは対照的にケンカは上手。相手の胸を両手で突いて、距離を取ったうえで右ストレートをヒットさせる。16年にブルージェイズのホセ・バティスタと演じた殴り合いは、メジャーの乱闘集でも必ずピックアップされますね」(友成氏)